すっぽんを冬眠させる方法

寒い時期になると、自然界のすっぽんは冬眠をします。
実は、冬眠は非常に体力を消耗する行為。冬眠に失敗をすると、命の危険もある行為なのです。
そのため、ペットとして飼っているすっぽんは冬眠をさせないことがおすすめです。
しかし、自然に近い状態で過ごさせたいと考えた場合、しっかりと安全な島民が出来るように準備を行ってあげる必要があります。
すっぽんの冬眠準備、注意点などを紹介します。

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冬眠に入る準備

すっぽんは、冬眠前にエサを食べなくなります。
寒い季節になり、エサの食い付きが悪くなってきた頃から冬眠の準備を始めましょう。
まずは、すっぽんの2倍程度の大きさのプラスチックケース、砂、カルキ抜きの3つを用意します。
脱走防止のため、プラスチックケースは蓋が付いている物を用意しましょう。
冬眠をする前に、砂を足場にして脱走をしてしまう場合があります。
砂は、目の細かいものを用意します。目の粗い砂を使用してしまうと、すっぽんが潜る際に身体や甲羅に傷が出来てしまう場合があります。
そこから菌に感染してしまえば、エサを食べない冬眠中は非常に危険な状態になります。
プラスチックケースに砂と水を入れ、カルキ抜きを行いましょう。

すっぽんを入れる

冬眠をさせる環境を整えたら、最後にすっぽんを入れます。
すぐに砂の中へ潜って行く事でしょう。
しっかりと蓋をしたら、室内の日が当たらない場所に置いておきます。
1週間に1度、水替えを行い、すっぽんの様子も確認しましょう。
その際には、皮膚病防止のため紫外線に当てることもおすすめです。

冬眠中すっぽんの様子が変化をしたら

冬眠中、すっぽんの様子が変化をしたと感じた場合、冬眠は中止させる必要があります。
すっぽんの皮膚や甲羅、体に何らかの変化が見られたり、目がくぼむ、極度に痩せているなどといった症状が見られる場合です。
この場合、早急に冬眠を中止させた上で、動物病院に連れて行き診察と治療を受けましょう。

すっぽんの冬眠を中止する方法

水槽用ヒーターなどを使用し、2時間ほどの時間をかけて徐々に温度を上げて行きます。
水温が15~20度に上がったところで、温度を維持した状態で動物病院へ連れて行きます。

無理に冬眠をさせない

人間の飼育下では、命の危険もある冬眠。
すっぽんを冬眠をさせないという方法も、1つの飼い方であるといえるでしょう。
水温を25度以上に維持することで、すっぽんは冬眠をしません。
水中ヒーターを使用するだけで、簡単に水温を維持することは可能です。
少しでも不安であったり、近くにすっぽんを診てくれる動物病院がない場合は、冬眠をさせず暖かい環境で飼育をしてあげると良いでしょう。