すっぽんの生息地とは?

食用としても、中にはペットとして飼育する方もいる亀の仲間であるすっぽん。
主な生息地や原産地はどこなのでしょうか。
また、すっぽんのエサや養殖についてもみてみましょう。

すっぽんの生息地

日本では、養殖場から逃亡したすっぽんの集団と自然の中で生まれた野生の集団が存在しています。
そのため、正しい分布に関しては分からない点が多いといわれているのです。
しかし、日本国内に生息するすっぽんのうち、本州、四国、九州に生息しているすっぽんに関しては自然の中で生まれた集団であるとも考えられています。寒い地方や水のない地域でない場所であれば、何処にでも生息しているともいわれます。
また、沖縄など南の地方に生息するすっぽんは、中国から持ち込まれたすっぽんが野生化したものであるとされています。
この様な外来種は、すっぽんに限らず問題視されていますね。

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すっぽんの原産地

すっぽんは、体長は30㎝前後、大きいものであれば60㎝ほどにまでなります。
そんなすっぽんの原産地は、中国、韓国、ロシア、東南アジア、アメリカ合衆国からメキシコの沼、池や川などです。
どの原産地に生息するすっぽんも、基本的に雑食性。
子供のうちは、水中に生息する昆虫を食べて生長します。大人になると、エビや小魚、貝などを取って餌としています。

すっぽんの生態

海外にも多く生息しているすっぽん。
生息している環境はイシガメなどと似ているものの、カメよりも長時間水中で活動をすることが可能です。日中は水の底で泥や砂に混じったり、岩などの隙間に身を潜めています。甲羅が柔らかいことで、隙間にも入り込みやすいのです。
すっぽんの特徴である、長い鼻と首を水面に出して息をすることが可能。
そのため、陸で呼吸をする行動はあまり見られません。
ただし、皮膚病にかかりやすい特徴があり、日光に当たり甲羅干しを行うこともあります。
寄生虫の繁殖を防ぐため、全身の水分が蒸発するまで甲羅干しを行っている場面も見られます。
また、他の亀と比較しても、水中で泳ぐスピードは非常に早いことも特徴です。
水中で生活をするすっぽんは、泳ぎやすいように甲羅の形が平たんに変形したものであるともいわれています。


すっぽんの養殖について

野生のすっぽんも多く生息しているものの、養殖の技術向上により養殖されたすっぽんの数が上回っているのです。
養殖で育てられるすっぽんは、野生のすっぽんの様に、敵に襲われてしまったり病気になる可能性も低いためです。
すっぽんの生息地は、主に川や池です。養殖であっても、これらの生息地に似ている環境を作る必要があります。
すっぽんの養殖技術は主に2種類あり、「加温養殖」「露地養殖」と呼ばれます。暖かい環境で、すっぽんを冬眠させずに養殖させる方法と、すっぽんを冬眠させる方法になります。
広く流通しているすっぽんは、基本的に天然のものではなく養殖されたものであると認識しておいてもよいでしょう。