フレンチブルドッグを守るフィラリア予防
毎年春から冬にかけて行われるフィラリア症の予防。
中には、忘れてしまったりフィラリア症予防を行わない飼い主さんもいる様です。
しかし、フィラリア症は命に関わる病気です。必ず予防が必要なのです。
フィラリア症とは?
まず、雌の蚊が、犬糸状虫の寄生している犬や犬以外の動物の血液を吸血します。吸血の際に、フィラリアの幼虫を吸血し、幼虫は蚊の体内で脱皮を繰り返します。
その蚊が、別の犬を吸血する際に幼虫が犬の体内に入り、その後も脱皮を繰り返して感染後半年ほどで性成熟し、さらに幼虫を産みます。
沢山の犬に感染しながら、数が増えて行くのです。 これがフィラリア症の元凶です。
フィラリア症の症状
感染してすぐの状態は、症状が現れません。長い期間感染している状態であったり、何度も感染をすることで症状が悪化していきます。
- 咳が出る
- 呼吸が荒い
- 散歩や遊ぶことを嫌がる
- 失神
- お腹に水が溜まる‘腹水’
- 喀血
フィラリアに感染すると、これらの症状が見られます。さらに治療をしなければ、肝臓や腎臓にも影響を及ぼします。
フィラリア症に感染すると、フィラリアが心臓や大動脈に侵入し、血液の流れを妨げたり心臓を傷つけ、命に関わる場合も多いのです。
フレンチブルドッグはフィラリア症になりやすいのか
フィラリア症にかかりやすい犬種はなく、予防をしなければどの犬種でもかかる可能性があります。動物病院で予防薬を処方してもらい、月に1度飲ませることで予防が可能です。
基本的には5月~10月頃まで飲ませる必要があります。また、どうしても薬を飲ませることが出来ない場合は注射による予防も可能です。
1度感染をしてしまうと心臓などにダメージを残してしまうため、必ず予防をしましょう。
なぜ長い期間飲ませるのか
蚊が発生する時期にだけ飲ませることで予防できるのでは?と、考えてしまいますよね。しかし、フィラリアの予防薬は、感染することを予防する薬ではありません。
体内に侵入したフィラリアを駆除する薬なのです。
また、幼中は2か月程度で脱皮をして大きくなり、血管に侵入する可能性があります。
血管に侵入をしてしまうと、薬の効果がなくなる可能性もあるのです。そのため、蚊の発生時期から1ヶ月後までを目安に飲ませる必要があるという事です。
フィラリア症になってしまったら
急性の場合には、体内のフィラリアを取り除く手術が行われます。投薬治療という方法が取られる場合もあります。しかし、時間のかかる治療となります。
フィラリア症の症状が重い場合には、駆除をすることによって犬の命に関わる場合もあるため、駆除が出来ないケースもあります。症状が重くなる前に治療を開始することが大切です。
何よりも大切な事は、必ず予防薬を飲ませるという事です。
大切なフレンチブルドッグを守るためにも、春になったら予防薬を貰いに行きましょう。
その際には、前の年にフィラリアに感染していないか、フィラリア検査も行ってくださいね。