フレンチ・ブルドッグの歴史とは?貴族の犬だった!

フレンチブルドッグは、バッドイヤーと呼ばれる大きな耳が特徴的です。また、四角い頭と鼻も個性的です。
骨も太く、筋肉質でしっかりとした体格。被毛は滑らかな手触りで、トリミングの必要はない短毛種です。
中型犬であり、基本的に室内で飼育する犬種です。
強面ですが性格は遊び好きで活発、愛情深く飼育しやすい性格。しかし、知らない人間に対しては警戒心を見せるため番犬にもなります。
食欲旺盛な点も特徴であり、肥満には注意が必要。極端に暑さに弱いため、常に気温に気を配る必要があります。


フレンチブルドッグの歴史
ブルドッグとは異なり、頑固さは無くしつけも行いやすいでしょう。
起源はブルドッグですが、フレンチブルドッグは全く異なる特徴を持ちます。
ブルドッグの繁殖の過程で生まれたフレンチブルドッグ。体は小さく、耳は立ち、ブルドッグと比較すると非常に穏やかな性格です。
そのため、イギリスでは注目されずフランスに流れました。その後、闘犬であるブルドッグとは全く異なる犬になったのです。

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・フランスでのフレンチブルドッグ
フレンチブルドックは、17世紀頃のパリでは闘犬として人気が高い犬種でした。
また、パリの市場でネズミ捕りのため飼育されていましたが、貴族たちの目に留まり人気を集めて行きます。
19世紀頃には貴族たちの愛玩犬となったのです。
イングリッシュ・ブルドッグにテリアやパグなどを交配させることで作られたフレンチブルドック。



フレンチブルドッグがイギリスへ戻る
ブルドッグの原産国イギリスに逆輸入され、ブルドッグの改良に貢献します。
ブルドッグは1835年に闘犬が禁止されました。しかし、犬種を存続させるために闘争的な性格を排除し、愛玩犬にしなければなりませんでした。
そのため、逆輸入したフレンチブルドッグを用いて、小型化した上で闘争心も排除することに成功したのです。
1900年頃には、ローズ耳とコウモリ耳の2タイプとなり、ヨーロッパではローズ耳、アメリカではコウモリ耳と、好みが分かれていました。
アメリカ人の努力によって、コウモリ耳のタイプが標準となったのです。

・日本に来たのはいつ頃?
日本には大正年間に輸入され、昭和初期には沢山のフレンチブルドッグが飼育されていました。その後はメジャーになることはありませんでしたが、近年注目を集め始め、高値で取引されるなど悪質なブリーダーが増えていることが問題視されています。